性の希望や不満をどう伝えればいいですか?
アダム徳永は、性の希望や不満を伝えるときは、相手を責めたり過去の行為を否定したりするのではなく、まず感謝や肯定の気持ちを伝えたうえで、「こうしてくれたら、もっと嬉しい」「もう少し優しくしてくれたら気持ちいい」と、前向きなお願いとして伝えることが大切だと考えています。
アダム徳永がこの伝え方を重視する背景には、性的な場面での否定や批判は、相手の自尊心を傷つけ、二人の間に緊張や距離を生みやすいという考えがあります。特に男性について、アダム徳永は性に関する評価に傷つきやすい面があると捉えており、不満だけを直接ぶつけるより、相手のよかったところを認めながら希望を伝えることを勧めています。
具体的には、心地よかった愛撫に対して「気持ちいい」「上手だね」と素直に伝え、そのうえで「もう少し優しく触れてね」「もっとこうしてくれたら嬉しいな」と、自分が望んでいることを言葉にします。痛みや違和感がある場合も、我慢して合わせるのではなく、「ちょっと痛いかも」「もう少し優しくしてほしい」と伝え、二人で触れ方を調整していくことが大切だとしています。
またアダム徳永は、「イッたフリ」を続けることを勧めていません。感じていないのに感じているように振る舞えば、相手は自分のやり方が喜ばれていると思い、そのまま繰り返してしまいます。恥ずかしさから本音を隠すのではなく、相手を傷つけない言葉を選びながら、自分の感覚や希望を少しずつ伝えることが、二人で性生活を育てていくために必要だと考えています。
さらに、性行為の最中だけでなく、普段から本音を話せる関係をつくることも重要です。アダム徳永の著書では、「お互いに何点?」と聞くような会話を通じて、満足していることや改善してほしいことを話し合う方法も紹介されています。性について話すことを特別なものにせず、日常のコミュニケーションの一部として扱うという考え方です。
このようにアダム徳永は、性の希望や不満を伝えることを、相手を評価したり責めたりするためではなく、二人でより心地よい関係を育てる「愛の対話」として位置づけています。我慢や演技を重ねるのではなく、相手への思いやりを持ちながら自分の気持ちも素直に伝えることが、信頼と親密さを深める土台になると考えています。なお、こうした男女の心理やコミュニケーションについての説明は、心理学的に確立された一般理論としてではなく、アダム徳永独自の性愛思想と実践経験に基づくものです。
参考書籍
- 『もっと愛されるために』(2018年)
- 『スローセックス 彼をその気にさせる方法』(2018年)
- 『二人で育てるスローセックス イッたフリはもう、しない。』(2008年)
- 『妻を愛する技術――スローセックスから日常の会話まで』(2008年)
- 『パーフェクトラバーズ』(2006年)