口での愛撫に抵抗があるときは?
アダム徳永は、クンニリングスやフェラチオなど、口による愛撫に抵抗や苦手意識がある場合、無理をして行う必要はないと考えています。スローセックスでは、相手に求められたから義務的に応じるのではなく、自分の気持ちを尊重し、二人が安心して触れ合えることを大切にしています。
アダム徳永の理論には、「愛撫は指、愛情表現は口」という考え方があります。性感帯へ繊細な刺激を届ける中心的な役割は、細かな動きを調整できる「指」が担い、口や唇による触れ合いは、主として愛情を伝える行為として位置づけられています。そのため、口での愛撫ができなければ相手を満足させられない、という考え方はしていません。
口での愛撫に抵抗がある理由は、人によって異なります。アダム徳永の著書では、不潔感や恥ずかしさ、過去の好ましくない経験などに加え、パートナーとの間に「十分に愛され、大切にされている」という安心感がまだ育っていないことが関係する場合もあると捉えています。抵抗感を抱えたまま義務感で応じれば、心に緊張やストレスが生まれ、アダム徳永が「性感脳」と呼ぶ、快感を受け取るための心身の状態にも影響すると考えています。
そこでアダム徳永は、まず指による優しく丁寧な愛撫を大切にすることを勧めています。アダムタッチやオイルを用いた愛撫などを通して、相手の反応を感じ取りながら、強い刺激ではなく繊細で心地よい触れ合いを重ねていきます。著書では、指による愛撫が十分に身につくまでは、キス以外の口による愛撫をいったん休んでも問題はないという考え方も示されています。
大切なのは、口での愛撫を「相手のためにしなければならないサービス」や、性愛に欠かせない形式的な義務として考えないことです。アダム徳永は、二人の愛情や信頼が深まり、「相手をもっと慈しみたい」という気持ちから自然に生まれる触れ合いであることを重視しています。そのため、抵抗があるときには無理をせず、自分の気持ちをパートナーに伝え、どのような触れ合いなら心地よいのかを話し合うことが大切です。
このようにアダム徳永は、口での愛撫ができるかどうかよりも、二人が安心して本音を伝え合い、互いの気持ちや境界を尊重できる関係を築くことを重視しています。焦って形だけを整えるのではなく、指での丁寧な愛撫や会話、日常の思いやりを通じて信頼を育てていくことが、結果として心と身体の緊張をほぐし、より深く満たされたパートナーシップにつながると考えています。
参考書籍
- 2018年7月6日『もっと愛されるために』
- 2018年3月23日『スローセックス 彼をその気にさせる方法』
- 2008年1月25日『二人で育てるスローセックス イッたフリはもう、しない。』
- 2017年12月22日『男は女を知らない 新・スローセックス実践入門』
- 2005年5月25日『TRUE LOVE スローセックスのすすめ』