★結婚をゴールにするあなた(前編)
日付: 2017年11月07日
結婚したことを、
「ゴールイン」と
言います。
「7年間の交際を経て、
晴れてゴールイン!」
こんな使い方ですね。
しかし本当に、
結婚はゴールでしょうか。
そう聞くと、
さすがに考えます。
「う~ん、良く考えれば、
逆にスタートかも」
と答えが返ってきます。
言うまでもなく
結婚はおめでたいことです。
ゴールインとは、
実を結んだという意味での
比喩であることはわかります。
しかし結婚しただけで、
自動的に幸せが付いてくる
わけではないのです。
幸せとはそんなに安易な
ものではないのです。
ここで言えることは
結婚とは「幸せへの道」の
スタートラインに立った
瞬間であるということです。
決してゴールテープを切った
瞬間ではないということです。
ふたりはまだ夫婦として
ヨチヨチ歩きを
始めたばかりで、
まだ何ひとつ事を
成し遂げていないのです。
しかし言葉の影響力は絶大で、
ゴールインと言われると、
つい走るのをやめてしまう
夫婦が多いのです。
かつて新婚旅行から帰ってくるなり
別れてしまうケースを
「成田離婚」と揶揄したものです。
大勢の方の祝福に包まれて
結婚式を挙げたものの
走るまえに棄権したようなものです。
成田離婚とまでいかなくても
結婚をゴールインと考えて
幸せを手にしたと錯覚して、
夫婦として努力を怠る男女が
多いことは事実です。
「釣った魚に餌をやらない」
という言葉があります。
恋人時代はプレゼントを
してくれた男性が、
結婚した途端に、
妻に何もしなくなる
というのはよく聞く話です。
誰が言い始めたのか知りませんが、
「釣った魚に~」というのは
本当に罪作りな表現だと思います。
私なら、
「妻は花。毎日お水をあげましょう」
と言います。
お水とは単にプレゼントだけを
指すものではありません。
気配りであり、
労いの言葉であり、
優しい笑顔であり、
「ずっとキミだけを愛し続けるからね」
という意思表示です。
また死語に近い表現ですが
「愚妻」という呼び方があります。
私は大大大反対です。
日本には謙譲の美学が
あることは理解しますが、
しかし愚妻は酷すぎます。
明日に続く・・・
アダム徳永