★友達のような夫婦では意味がない
日付: 2015年11月04日
新婚時代はラブラブだった夫婦が、
時間が経つにつれて、
友だちのような関係になってしまう
というのはよく聞く話です。
「今では空気みたいな関係」
と言う夫婦も少なくありません。
夫婦げんかもないかわりに、
幸せを感じることもない。
１００点満点中60点。
良く言いえば平和なのかもしれませんが、
悪くいえば当たり障りのない関係です。
離婚の危機がないぶん、
ウチは他の夫婦よりマシな方と
考えたりします。
しかしこれでいいのでしょうか。
結婚とは将来を誓い合った男女が、
互いに労りあい
慈しみあい
愛を育てながら、
互いに魂を磨いていく場所なのです。
結婚とは夫婦が共に人間として
成長していくための道場なのです。
現時点では同じ60点だとしても、
成り行き任せでお互いに
何もしないままの60点と、
愛を築こうと努力を続ける過程での
60点ではまったく価値が違います。
もし友だち夫婦で
うまくいっているとしたら、
それはたまたまです。
なぜなら夫婦が
何の努力もしないでいたら、
愛が冷めてしまうからです。
愛を育てようという意識のない夫婦では、
現状維持さえ難しいということです。
仮にセックスレスで、
何年も友だちのような
夫婦関係が続いているとすれば、
それは奇跡でもなんでもなくて、
お互いの辛抱のおかげです。
愛の絆で結ばれていてこその夫婦です。
そうでなければ結婚する意味も、
夫婦生活を続ける意味もありません。
結婚はゴールではなくスタートです。
夫婦は二人がしっかりと手を取り合って、
幸せの道を歩く関係なのです。
人間は死ぬまで成長し続ける生命体です。
結婚はただ子孫を残すためだけではありません。
男として女として
夫として妻として
父として母として
成長するための
格好の道場でもあるのです。
譲り合う思いやり、
親切にする優しさ、
感謝する気持ち、
相手の立場にたって考える気配り、
顔色や表情で相手の気持を察する配慮、
愛を感じる感性……。
このような素晴らしいこころを磨いていくことは、
すべての人間に課せられたテーマなのです。
アダム徳永