★美しい男女のセックスに感動した日
日付: 2015年09月24日
今年の5月にフランス在住の女性から
以下のメールをいただきました。
〈前略〉
フランス人の夫はとてもやさしく
セックスでも私を大切にしてくれます。
しかし私は幼少のころに祖父や叔父から
性的いたずらを受けた経験があります。
そのためにセックスに対する恐怖心から
どうしてもリラックスできません。
「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせるのですが、
カラダは緊張してしまい
彼を受け入れることができないのです。
夫は私を尊重してくれて、
セックスを誘うこともなくなり、
性行為は全くと言っていいほど
しなくなりました。
しかしこのような状態でも
夫はいつもいつも優しいです。
これが今の私の現状です。
この秋日本に夫と帰国します。
その際にプライベート講習を受講できればと
考えています。
〈後略〉
昨日私はプライベート講習で
スローセックスを指導すべく
シティーホテルでこのご夫妻とお会いしました。
ご主人はキアノ・リーブスに似た
長身の美男子な男性です。
紳士然とされていて奥様がおっしゃるように
とても優しい人柄がにじみでていました。
奥様はというと目を赤く腫らされ
何度も何度も深呼吸されながら
自分を落ち着かせようとされていました。
奥様の緊張が伝わってくるとともに
今までの奥様のセックスにおける
辛かった心情が容易に想像できました。
奥様の悩みは本当に深刻でした。
過去のトラウマから無意識に
カラダが拒否してしまい
夫の愛撫を受け入れることができないのです。
感じなくてはいけないというスレッシャーが
悪循環となって益々カラダ硬直し
ついにはご主人の愛撫を拒否するまでに
至ってしまったのです。
ご主人はとても寛容なかたで
そんな奥様を糾弾することなく
優しく見守っておられたのです。
しかしそんなご主人だからこそ
奥様は夫への申し訳なさから
さらなる苦悩を溜めておられた次第です。
さてこのような状態から
プライベート講習が始まりました。
講習はどうだったのでしょうか。
結論からいって大成功です。
奥様は感じなくてはいけないという
プレッシャーから解放され
お互いがい愛し合う喜びを手にされたのです。
ご主人もまた奥様を愛しておられただけに
内心は辛い思いを我慢してこられたのです。
ご主人の笑みと幸せそうな表情に
それを伺い知ることができました。
講習で強烈な印象として残ったのが、
ご主人の奥様へのキスです。
ずっとセックスレスだった二人の
3年ぶりのキス。
ご主人は目をつむっている
奥様の顔を愛おしそうに
そしてまじまじと眺めながら
ゆっくりと唇を押し当てるのです。
そしてゆっくりと唇を離しては
奥様の表情を眺めているのです。
そしてときに鼻先を奥様に擦りつけて
愛おしい思いを伝えるのです。
それを見ていた私は
そこに神の愛を観る思いがしました。
あまりにも美しい愛の光景に
涙が眼がしらからこぼれ落ちました。
そして内心手を合わせました。
男女の愛の美しさに感動したひと時でした。
奥様にとって受講の決断は
半端ではなかったと思います。
しかし二人はセックスを通して
愛し合うすべを手にされたのです。
今回の講習をとおして
お二人がより幸せに満ちた人生を
歩んでいかれることを
確信せずにおれませんでした。
帰路につく私は道すがら
幸せな気持ちで満たされていました。
アダム徳永