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久光啓子 45 7

日付: 2020年11月18日

このレポートは、過去に私の体を通り過ぎていった男たちの性の記録です。名前は仮名、職業も微妙に変えてあります。ただ、私とのセックスの記録と、特出すべきエピソードは、出来る限り忠実に再現しました。

エピソード1

銀座のクラブ勤めの長い私は、店の客から誘われる機会も多い。石倉さんも、そんなお客のひとりだ。来週、店が休みのときに食事に行かないかと誘われた。大概の場合、『休みの日の食事』=『ホテルに行こう』という意味なのだ。

いつもなら、やんわりとお断りするのだが、最近売り上げも悪く、店も移ろうと思っていたので、新しい店に連れて行ける客が、ひとりでも多く欲しかった私は、誘いに応じた。
客を体で釣るようなマネは絶対にしたくなかったが、石倉さんは見栄えもまあまあ悪くない、最近私の彼も忙しく、あまり会う機会もなかったので、寂しさも手伝って、ついOKしてしまったのだ。
2回目の食事のあと、誘われるままにホテルに入った。初めての相手とホテルに入るときは、最高にドキドキする。「この人はどんなふうに私を可愛がってくれるんだろう・・・」と思うと、いつも期待に胸が膨らむようだ。

石倉さんは緊張しているせいか、部屋に入ると、急によそよそしくなって、私と不自然な間隔をとり、ソファーに座ったり、壁をたたいてみたり、妙に落ち着かない。「食事に行こう」と誘われたときは、なんとなく遊び慣れているように見えたが、意外とそうではないのかもしれない。

私がお風呂にお湯を入れに行って帰ってくると、ぎこちなくベッドに座っていた。私が戻ってくるのを待ち構えたように、「ああー!!気持ちいい・・・」といってベッドに倒れこんだ。・・・・その次に「気持ちいいからKちゃんもおいでよ~」とかいって、私もごろんと転がったところを、キスしてくるつもりだな・・・・と思っていると、その通りの行動をとった。わかりやすい人だ。

いつも思うのだが、日本人はこういったところの演出が非常に下手くそである。もう少しスマートに誘えないものだろうか。女性はこういったポイントにはけっこう厳しい。石倉さんは私の中ではもう500円安になっている。

私がベッドに転がると、待ってましたとばかりに唇を貪ってきた。と、同時に右手で私の乳房を揉み始めた。きゅうきゅうと音が出そうな揉み方だった。すぐに荒っぽくスカートからセーターのすそを引っ張り出して、中に手を突っ込み、ブラジャーをわしづかみにしたかと思うと、ホックもはずさずに上のほうにたくし上げ、ちゅうちゅうと乳首を吸い出した。この人に任せていたら、私の洋服はどうなるかわからないと思ったので、「待って!!」といって自分で脱いだ。

なんとなくしらけた私は、お風呂に入ろうといって彼を誘った。シャワーで体を洗い、湯船に入っている間、ずっと後ろから片方の乳房を揉み続け、もう一方の手で、私の股間を不器用にまさぐり続けた。私が彼から少し離れると、石倉さんは、私の体を自分のほうに向け、私の手を自分の股間に持っていき、ペニスを握らせた。もうかなり大きくなっていた。

キスをしながらペニスをゆっくり上下にしごくと、キスをしていた石倉さんの唇が、ポカンと大きく開いたまま止まっていた。どうやら、ひとつのことに集中すると、他のことが疎かになるタイプらしい。

ベッドに移ると、ずんぐりした体をすぐに私の上に乗っけて、キスしてきた。余裕のない、貪るようなキスと、すぐに右手で私の左の乳房を触った。首筋を一瞬唇が通りすぎて、右の乳首をチロチロと舐めまわした。2つのことは同時に出来ないタイプなので、乳房を揉んでいた右手はすでに動きが止まっている。

両方の乳首を交互に舐められると、私もだんだん気持ちがよくなってきて、少しあえぎ声を漏らした。その声を聞いて気を良くした石倉さんは、もっと感じさせてやろうと思ったのだろう。さらに激しく乳首を2,3度吸い、待ちきれないといった感じで、私の左足を大きく持ち上げ、股間に顔を埋め、クリトリスを舐め始めた。最初、恐る恐る近づけてきた唇が私の一番敏感な部分に触れ、私は大きく仰け反った。「ああ・・・・気持ちいい・・・」と、一瞬快感に酔いしれたが、またまたその光景に気を良くした石倉さんは、得意になって、これでもか、これでもかとクリトリスにぐいぐいと舌先を押し付けてくる。私はたまらず、大きな声を出した。痛かったのだ。でも、その声を「感じている」のだと勘違いしている石倉さんは、さらに強い力で吸いだしたので、私は我慢できず、彼の頭を股間から引き離した。

「どう?気持ちよさそうだねぇ~」と、満足げな笑顔で顔をあげると、「今度は俺の番。」といって、私の顔をペニスに押し付けた。私がフェラチオを始めると、「ああ~・・・ああ~・・・」とあえぎ声をあげて仰け反っている。ほとんどの男性はフェラチオ好きだが、私の付き合った男性の8割は、とても長い時間私にフェラチオをさせる。男性のほうが私にしてくれるクンニリングスの3倍以上の時間をかけさせる。そして、そのタイプの男性たちがしてくれるクンニは、たいてい痛いか、大きくポイントをはずしている。なので、私も長い時間やっていて欲しいとは思わないのだが。

どのくらい時間が経っただろうか、私はもうずっとペニスを口に含んでいるので、顎が痙攣しそうだ。と、そのとき石倉さんが起き上がったので、私もやめた。すると、枕元からスキンをとり、素早く自分のペニスにかぶせると、私を仰向けに寝かせ、足を大きくM字に開いた。小陰唇をさらに左右に開き、位置を確認して、入れてきたが、入らない。石倉さんのペニスは、長いが、いまいち硬くならない、所謂“ふにゃチン”なのだ。私の膣は狭い。それに多少濡れてはいても、ほとんど気持ちのいい愛撫をされていない私の体はまだ男性を受け入れる状態になっていないので、性器自体が硬く閉じている。そんな状態で、こんな“ふにゃチン”が入るはずがないのだ。

石倉さんはもう一度軽くクンニしたり、膣に指を入れたりして濡らし、やっと先っぽが少し入った。するとグイグイとピストン運動をしながら、ペニスを強引にねじ込んでくる。硬さのないペニスにかぶせたスキンは、ピストンするたびに伸び縮みして、私の膣壁を摩擦する。今まで付き合ったほとんどの男性が、大概まだ体の準備ができていないうちにペニスを入れてくるので、初めの1分くらいは激痛と闘わなければならないのだが、今日は、さらにゴムの摩擦も加わっているので、その痛みはハンパではない。「お願い、動かないで!!じっとしてー!!」私は思わず叫んだ。しばらく時間をおかないと、ペニスの大きさが体になじまないのだ。石倉さんは、そんな私の苦痛も知らずに、「なんだ・・・・これは・・・入れてるだけで、すんげえ気持ちいいよ・・・・」と感激している。

しばらくして、体がだんだん痛みに慣れてきたので、「もう大丈夫」といったら、ゆっくりとピストン運動を始めてきた。痛みには慣れてきたが、相変わらずゴムの摩擦が痛くて、私は歯を食いしばって我慢した。石倉さんは、ピストンを始めると、ものの1~2分で、「ああ~・・ああ~・・」というあえぎ声とともに果てた。ピストンしている間、私の口は、ぽっかりと開けっ放しの石倉さんの口にずうっと塞がれていた。

ほとんど快感もないままセックスが終わった。私は、少しほっとして、石倉さんの隣で横になり、20分ほど会話をした。その間、彼はしきりに私の太ももを撫ででいたが、急に上半身を起こすと、またずんぐりした体で私にのしかかり、唇を吸った。彼は、また私を求めた。そして、1回目とまったく同じ、コピーのようなセックスを繰り返したのだ。

その後、私は店を移り、石倉さんとも関係が続いたが、新しい店に顔を出してくれたのは1度だけ。呼び出されるのは、決まって休日だった。そしてある土曜日、しゃぶしゃぶを食べようといって誘われた。会うと、今どんなに会社が忙しいかということを熱心に語り、残業続きでへとへとだと笑い、要は、そんな状況だから店には行けない、と言っているのだ。

何週間か前に、「ドライブに行きたい」といって、連れていってもらったことがある。同じ休日に会うんだったら、少しでも私が楽しいと思えるところに行きたかったからだ。私は河口湖に行きたいと言ったのだが、道が混んでるかもしれないから、とりあえず相模湖まで行こうと言われ、走りだした。相模湖までは1時間で着いてしまった。昼に軽くおそばを食べて、外に出ると、ろくに景色も見ずに「少し休もう」といって近くのホテルに入った。

けっこうきれいな部屋でよかったが、そこでも、まるで同じパターンのセックスを2度繰り返し、私も最初の日と同じ痛みを2回我慢した。3時ごろホテルを出て、「さあ、これからどこに連れてってもらおうかな・・・」と言うと、石倉さんはいきなり帰るといいだした。「えっ・・・」と私が聞き返すと、5時に親戚が来るからそれまでに帰らなければならないという。
「はぁ??聞いてませんけど・・・」なんだか急に腹がたってきた。それなら、わざわざ今日でなくても、何もないときに連れていってくれたほうがよかったのに・・・・。
まあ、でもそういうことなら仕方ないかな・・と思い、また1時間ほど走って石倉さんの家の最寄の駅で別れた。

その駅から私の家までは1時間半ほどかかる。その距離も気に入らなかったが、一番腹がたったのが、ドライブというより、ただ場所を変えてセックスしただけで帰されたことだ。相模湖はラブホテルが多いというだけで、特に湖がきれいなわけでもなく、他に見るものもない。せっかく楽しみにしていたドライブで、今日私が得たものは何もない。残っているのは、膣の中のヒリヒリした痛みだけだ。そしてその痛みは2日間消えなかった。

ドライブの日の薄っぺらい記憶が蘇ってきた。もしかしたら、最初からホテルに入ったらすぐに帰ろうと思っていたのかもしれない。親戚が来るという話だって本当だったのかどうか・・・・。店に来られない理由を並べたてられた今、たぶん嘘だったのだろうなと思える。

しゃぶしゃぶを食べ終わると、当然のようにホテルに連れて行かれた。そこでまたコピーのようなセックスが一回終わった。例によってピストン運動している間中、開けっ放しの口で覆われている私の口が、今までよりも妙に気持ち悪く感じた。

「私なんでこの人と会っているんだろう・・・・」店には行けないとはっきり言われた今、私はこの人と会うメリットがなにもない。わざわざ貴重な休日の時間を割いて会う理由がなにもない。
でも、店に来る、来ないはたいした問題ではないのかもしれない。私が会いたくない本当の理由は、この人のセックスなのだ。ほとんど気持ちよくない、痛みに堪えるだけのセックス。1回目とまるで同じパターンの2回目、1度ホテルに入ると必ず2回やるというお約束もいやだった。

考えてみたら、毎回、毎回、2回も気持ちのいい思いをしているのは、この人だけなのだ。私は1度もイカせてもらっていない。5回も一緒にホテルに入って肌を重ねているのに、この人になんの情も湧かなかったのが不思議だったが、その理由が今わかった。
「私、この人からなにも与えてもらっていないんだ。この人にとって、私はただのオナホールだ。」

そんなことを考えていると、『2回目のセックス』をやるために、彼がのしかかってきた。しばらく稚拙なキスで口を覆われ、右手が私の乳房に触れた途端、急に頭がグラグラして、気分が悪くなった。不整脈もひどくなっている。「ちょっとごめん・・・気持ち悪い・・・・」といって、途中で止めさせた。

私は上半身を起こして、しばらくの間、じっと脈が戻るのを待っていたが、その間も、
「大丈夫?」と私の顔を覗きこみながら、石倉さんは私の乳首を触っていた。私は彼の手をやんわりと払いのけて、ソファーに移った。
5分ほど静かな時間が流れた。彼はずっと無言でこちらを見ている。彼が口を開いた。「どうする?」「・・・・ごめん、帰る・・・・・」「大丈夫?お風呂で少し温まったほうがいいんじゃない??」「そうね・・・・そうする・・・・」私はゆっくりとお風呂に向かった。
そのとき石倉さんは「ああー!!」と大きなため息をついてベッドに寝転がりながら言った。「まいったな・・・・」「えっ・・・?何・・??」「すっげぇ中途半端!!」この言葉を聞いた途端、こんな男に何度も体を許してしまった自分に無性に腹が立った。

私がお風呂で体を温めていると、石倉さんも湯船に入ってきた。もう少しゆっくり浸かっていたかったが、一緒に入っていたくなかったので、早々に出て、シャワーを浴びていると、石倉さんは、まだ諦めきれないのか、「ほら、ほら見て!!」と、勃起させたペニスを私の目の前で振ってみせたりした。私はニコリともせずに、その“ふにゃチン”をみつめた。振ると、もっとふにゃふにゃして見える。

無言でホテルから出て、まだフラフラしている私は、具合が悪いのを我慢しながらゆっくりと石倉さんのあとに付いて行った。「大丈夫?すんげえ心配。タクシーで帰ったほうがいいんじゃない?」と言われたので、「うん。そうする・・・・」と答えた。
ここから私の家までは、地下鉄で2駅ほど、タクシーに乗っても1000円もかからず帰れる距離である。石倉さんの家は反対方向に電車で1時間以上かかるところだが、まだ時間も早いので、私をタクシーで送って戻ってきても、まだ十分電車のある時間だ。「ここからならタクシー拾えるな・・・・大丈夫?すんげえ心配。」とまた彼は繰り返した。
私が「大丈夫・・・・」と答えようとしたとき、「あ、そうだ、俺、コンビニに寄らなきゃいけなかったんだ・・・じゃあね!気をつけて帰れよ」と言うなり、スタスタと反対方向に歩いていってしまった。
石倉さんは、「すんげえ心配」と言いながら、具合の悪い私をその場に置き去りにしたのだ。
「コンビニですかい・・・・」私はもう、怒る気にもならなかったけど、空車を2,3台見送りながら、もう2度とこの人には関わらないと心に誓った。それから半年くらいの間、相変わらず脳天気なメールが届いていた。

「元気?なぜかあれから全然連絡がとれなくなってしまったので、心配しています。また美味しいものでも食べに行きましょう!連絡ください。」「元気??メール届いてるよね。忙しいのかな?連絡ください。」

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