★奥さまのホクロの場所を知ってますか？
日付: 2013年11月08日
先日テレビを付けたら
たまたまこんな番組をやっていました。
街角のインタビューで、
中年のご夫婦に質問します。
奥さまの顔をパネルで隠して
ご主人に聞きます。
「ホクロは奥さまの顔のどこにありますか？」と。
するとご主人ははたと考え込みます。
結局どこにあるのかわからず降参。
奥さまのアゴの右下に大きなホクロがあるのに
30年間連れ添った奥さまのホクロのことを
知らずにいたのです。
私の身近にこんな経験があります。
アメリカのロサンゼルスに居たころの話です。
ある会社で作業していた時
上司が同僚の手を見て
「その手どうしたんだ？！」と
驚いて聞くのです。
実は同僚の男性はもと警察官で、
マフィアとの銃撃で手の平を打ち抜かれ
手の甲の骨が砕かれてしまったのです。
彼の右手はそのケガで歪んでいて、
見るからに大ケガしたことがわかります。
彼と初めて会ったときに
真っ先にその手が目に入り気になったものです。
ところが上司は
2年近くその男性と
毎日職場で顔を合わせているのに
その手のケガに気が付かずにいたのです。
上司の無関心さに驚かされました。
人間は関心を向けないと
目で見ていても意識に入ってきません。
実は意識したもの関心を示したものしか
認識できないのです。
見ても見ていないという現象です。
前出の中年の男性も
奥さまの顔に無関心だったために
30年連れ添っても
アゴの下の大きなホクロに
気が付かずにいたのです。
ところが他人ごとではありません。
このような大きな事象はさすがに
あなたなら気が付くと思います。
しかしもっと些細なことだったらどうでしょうか。
マザーテレサは
愛の反対は無関心だといいます。
無関心の対象にはいろいろとあります。
自分の健康に無関心。
妻の容姿に無関心。
夫の仕事に無関心。
彼女の気持ちに無関心。
隣人の迷惑に無関心。
人の痛みに無関心。
貧困に苦しむ人々に無関心。
…
この無関心が人間の関係を
ギクシャクさせる原因なのかもしれません。
愛の反対が無関心なら、
関心をもつことは愛するということになります。
「人類の平和に関心を持とう！」とはいいません。
まずはあなたの大切な人に
関心をもつ生き方をしてみては
いかがでしょうか。
それが愛する生き方なのですから。
ちなみに今朝、
妻の寝起きの顔に小さな寝ジワがついていました。
それに気が付いた私は多少なりとも
妻に関心を向けているということ。
内心「ほっ」と安心した次第です。
アダム徳永