先日テレビを見ていたら、ネットの株式売買で大儲けした男性がインタビューを受けていました。
肩書は無職。
30歳前後の独身男性です。
ほとんど自宅から出ることなく、一日中パソコンの前で過ごしています。
資産が何十億円もあるというのに、時間が惜しいからと、食事はもっぱらインスタント食品。
外に洋服を買いにいくことも彼女をつくることも特に興味がない。
彼にとっての唯一の興味は、お金を少しでも多く増やすこと。
人間の欲望は大きく分けて、物質的な欲望と精神的な欲望の2種類があります。
人間は欲望を満たすことで喜びを感じます。
どちらの欲望も実現した時には、喜びの感情が起こります。
違いはその先です。
物質的な欲望の場合は、
どこまで行っても一時の喜びの
繰り返しでしかありません。
物質的な欲望はきりがないのです。
また、決して幸せの本質に触れることはできません。
しかし精神的な欲望は違います。
平凡の中に喜びを見出すことができれば、安定感のある永続的な幸せを得ることができるのです。
この幸せを生み出してくれる絶好の場所が家庭なのです。
夫が仕事から帰ってきたら、妻は「お疲れさま」と笑顔で迎えてくれる。
笑いの絶えない一家団欒を過ごし、
夫婦で一緒にお風呂に入って、
気持ちいいセックスをする。
翌朝はお肌つややかな妻が、
「いってらっしゃい」
「お仕事がんばってね」と
笑顔で送り出してくれる。
夫は家族を支えるために一生懸命働く。
妻は頑張っている夫のためにと、
一生懸命に家事もするし、
夫を喜ばせようと、
お料理の勉強を始めてみたりする……。
この風景の中に、特別なことは何もありません。
けれども心の深いところで穏やかな平安と充実感が流れています。
妻を愛する夫と、
夫の愛に応える妻がいるだけで、
静かな幸せがずっと続いていくのです。
いかがでしょうか。
あなたが結婚前に思い描いていた理想の家庭とは、このような夫婦関係だったのではないでしょうか。
アダム徳永