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★女性を従属させる意識が不幸を招く

日付: 2018年02月05日

皆さんに質問です。

あなたは荒涼とした
火星のようなところにいます。

見渡す限り褐色の
地面が続きます。

海も山もありません。

森も花畑もありません。

魚も鳥も動物いません。

広大なる大地に
あなた一人しかいません。

あなたは孤独から
自分の命を断とうします。

しかし死ねません。

また生き返ってしまいます。

そして何千年と
あなたは生き続けます。

もしあなたが
そのような状況にいたら
どうでしょうか。

たぶん発狂するのでは
ないでしょうか。

地獄の極みです。

ここに人間の本質を
知ることができるのです。

人間は自分以外の存在なくして
生きることができないのです。

さて人間関係はいつも課題です。

会社での上司と部下との
衝突しかり。

組織での人間関係の軋轢しかり。

夫と妻との価値観の違いしかり。

人間関係の悩みは尽きません。

しかし人はさまざまな
人間関係を通じて
人格形成がされていきます。

自分に起こる経験を通して
人間がつくられていきます。

偉そうなことを
常々メルマガで
書いている私です。

しかし私も人間です。

妻と喧嘩することもあります。

腹を立て不愉快な数日を
過ごすことがあります。

「どうして私は腹を立てるのか」と
悩んだことがあります。

それで気づいたことがあります。

実は私のこころの奥底に
『女性は男性に従順に従うもの』
という価値観が潜んでいたのです。

その価値観が
妻との喧嘩を招いた
原因であることに
気づいたのです。

私が学生のころ
母の炊事を手伝おうとしたとき
父から
「男は台所に立つな」と
叱られたことがあります。

女性が掃除洗濯するもの。

女性が食事をつくるもの。

女性は男性に従うもの。

人生を生きていく過程で
知らぬ間にそのような価値観が
刷り込まれてしまっていたのです。

妻は自立した女性です。

ですから妻を
従属させようとする
私の価値観が
摩擦と衝突をもたらしたのです。

妻への不満が蓄積して
爆発して怒りにかわり
喧嘩を招いていたのです。

要は私に非があります。

妻との関係を通して
自分を知る機会を得たのです。

私はいま長年染み付いた価値観を
克服する努力をしています。

「妻だから夫に従順に従え」
ではないのです。

その本質に気づいたいま
妻への不満が減りました。

人間は変われば
変われるものですね。

60歳を越えて
辿り着いた境地です。

自己の成長に努力することは
最高の自己愛です。

自分を愛する人が
他を愛することができるのです。

男女の愛を説いている私も
まだまだこんなレベルです。

かえって皆さんのほうが
立派かも知れませんね。

ちなみに「めおと」は
漢字で「夫婦」と書きます。

しかし戦前は
「めおと」を「妻夫」「女夫」と
書きました。

男性は妻や女性に仕えることが
うまくいく秘訣であることを
昔の人は知っていた
のかも知れませんね。

アダム徳永

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