★父母になることは最高の愛の経験
日付: 2017年10月11日
日本では20歳になると
社会的に大人として認められます。
成人に達する年齢の規定は
国によって多少の違いはありますが、
大人になるのにこんなに
年月のかかる動物は人間だけです。
犬や猫なら生まれて2年もすれば
大人の仲間入りです
なぜ人間だけがこんなに
時間をかけて大人に
なるのでしょうか?
私は本当の愛や本当の幸せの
価値を認識できる力、
すなわち感受性を
養うための時間だと理解しています。
赤ちゃんの頃に
親から注がれる無償の愛。
クラスメイトとの友情や初恋。
少し広い社会での
様々な人間関係の中に
無数に存在する愛を拾い集めながら、
愛の価値を知り、
愛の感受性を深め、
人間としてゆっくりと
大人になっていくのです。
重要なのはじつはここからで、
大人と言われる年齢になってからも
私たちは成長する努力を
続けなければならない
ということです。
人格を磨き、
愛するスキルを身に付け、
社会の役に立つ存在として
その魂を成長させてこそ、
尊い人間の命は煌(きら)めき放つのです。
自分の子どもは、
自分の命を犠牲にしても
守りたい大切な存在です。
自分以上に愛せる対象です。
こんな存在は、
わが子以外にはありません。
人間が潜在意識の中で
ずっと欲していた
「最高の愛」を経験することが
できるのです。
愛は人を成長させます。
男性の父性を目覚めさせ、
女性の母性を開花させます。
人を成長させる方法は
色々とありますが、
子どもを産み、
人の親になるという経験は、
飛び級的に人間を
成長させてくれるのです。
これをメリットと言わずにして、
他にどんなメリットが
あるというのでしょうか。
父性と母性は、
いわば究極の愛そのものです。
究極の愛を得ることで
相対的に利己的な自己愛は薄まり、
自分のことよりも
他者の喜びや幸せを考えられる
利他的な人格が形成されていきます。
つまり子どもを得ることで、
その夫婦はさらに高いステージで
愛の絆を強め、
ふたりだけでは開けられなかった
幸せの扉を開けることが
できるようになるのです。
アダム徳永