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★今の価値観を疑ってください

日付: 2017年06月09日

最初はただの女友達のはずが、
彼女に性的な魅力を
感じはじめてしまった。

それは罪悪でしょうか。

たとえあなたに妻子があり、
彼女にも家庭があるとしても、
あくまで一人の男性と一人の女性です。

パートナー以外の異性と
セックスすることは、
愛の裏切りになるのではないか?

これは男性のみならず
女性にとっても深刻な問題なのです。

断言しましょう。

セックスと愛はセットではありません。

性欲は人間の根源的欲求です。

「いま彼女とセックスしたい。」
「でも愛しているのは妻だ」

それを正直に受け入れたとき、
あなたは次のステップに進みます。

かつて日本人の性は
おおらかでした。

セックスは豊穣の象徴であり、
夜這いの文化にみられるように
一人のパートナーに縛られる
ことはありませんでした。

ところがキリスト教的価値観が流入し、
「愛」という言葉が広まるにつれ、
日本社会は「セックス=愛である」という
倫理観を持つようになるのです。

生真面目な日本人は
「何者にも誠実に対することが
正しい生き方だ」
という価値観を育んでいます。

嘘をついてはいけない。
悪いことをしてはいけない。
お金を拾ったら
警察に届けなきゃいけない……。

そのような価値観に生きています。

しかしお金を拾っても
警察に届けない国は
世界中に山ほどあります。

それを「天の恵みだ」といって
何の罪悪感もなく
自分のものにしてしまう
人たちが大勢います。

社会もそれを認めています。

その国では、
他人の財布を自分のものにしても
倫理的に問題ないわけです。

これは価値観の違いなのです。

つまり人間の価値観は
人によっても
国によっても違うのです。

その意味で行いに
正解などないのです。

極端なはなし善悪いもないのです。

価値観は変わります。

国によっても、
時代によっても、
人によっても変わっていきます。

国境のラインが変わるだけで
売春が犯罪になる国もあれば
国が売春を保護する国もあるのです。

特にこれからの日本は、
未曾有の老人大国として
価値観が大きく変化する時代を
迎えます。

だからこそ今、
日本社会で絶対的な「善」と
刷り込まれてきた価値観に
疑問を持ってほしいのです。
「本当にそうなのだろうか?」と。

価値観がいかに変わろうとも、
唯一否定できないのが
人間の根源的な欲求です。

この深い欲求と、
私たちが幸せになれると信じて
築きあげてきた社会のシステムが
マッチしていないかもしれません。

法律を疑ってください。

倫理観を疑ってください。

常識を疑ってください。

あなたが魂の解放を感じるのは
どういうときですか?

あなたに心の平安と
幸せをもたらすものは何ですか?

そこからさかのぼることで、
あなたの答えを見つけてほしいのです。

『OVER60』
60歳からはじめる愛と青春より

アダム徳永

 

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