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★好きを愛に昇華させるのが夫婦の関係

日付: 2016年10月18日

多くの人が混同している「好き」と「愛」。

 

「好き」というのは、

男性と女性が互いに引き合う、

引力のような感情のエネルギーです。

 

よく男女は磁石のプラスとマイナスに

例えられますが、

男女がお互いを求めて磁石のように

くっつこうとするのが

「好き」という感情です。

 

好きの引力によって、

男女の心が結合した状態を、

私たちは恋愛と呼んでいるのです。

 

一方の「愛」は、

プラスとマイナスの2つの原子が、

融合し一体化して、

まったく新しいひとつの分子を

形成することです。

 

「心がひとつになる」

という表現がありますが、

まさにその状態です。

 

愛の結晶である赤ちゃんは、

精子と卵子が一体化することで

新しい命が宿されます。

 

実は女性の子宮の中で起こる

壮大な生命誕生のドラマと同じことが、

愛し合う男女の魂の間でも

起こるのです。

 

ひとつに結合した二人が

関わりを深めて成長していくことが

“愛を育む”ということです。

 

教会で永遠の愛を誓い合ったにも関わらず、

セックスレスや離婚という

残念な状況に至る夫婦は少なくありません。

 

夫婦仲に悩む妻たちから、

「夫にドキドキしなくなった」

という話をよく聞きますが、

そもそもクレームの付け方が間違っています。

 

人間は飽きる動物です。

 

好きというエネルギーが

時間経過とともに減少していくのは、

当たり前の話なのです。

 

一体化してひとつの分子になる前の、

原子が2つ存在している状態は、

エネルギーは非常に不安定です。

 

不安定な状態だからこそ、

恋愛期間中は、

ドキドキもするし言葉では説明できない

不安に襲われたりもするのです。

 

落ち着いて愛を育むためには、

一体化してエネルギーを

安定させなければならないのです。

 

それが愛のスタートラインです。

 

会った瞬間にビリビリッと電気が流れて、

電撃結婚に至るという話は、

芸能人でなくてもよく聞く話です。

 

ビリビリッは、

強烈な「好き」のエネルギーに過ぎません。

 

好きの最上級が愛ではないのです。

 

そして結婚したからと言って、

愛が天から降ってくるように、

自動的に好きが愛に

転換されるわけでもありません。

 

まずカップル自らが、

好きを愛に転換しなければいけません。

 

そして愛のエネルギーを増やしていく

決意と覚悟を持たなければならないのです。

 

愛するとは何か? 

 

答えはとてもシンプルです。

 

相手を喜ばせることです。

 

大きなことでなくてもいいのです。

 

朝起きたら「今日もキレイだね」と

優しい言葉をかけてあげる。

 

彼女からメールが来たら、

仕事の合間を見つけて返信してあげる。

 

たまには外食に連れて行ってあげる。

 

些細なことでも

心がこもっていれば妻は喜びます。

 

相手を喜ばせることを

日々の習慣として定着させましょう。

 

それがとても大切なのです。

 

病めるときも、貧しきときも、

死が二人を分かつそのときまで、

愛を育んでいきましょう。

 

 

アダム徳永

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