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★親切を趣味にしてみませんか

日付: 2016年07月31日

もうだいぶ前ですが、

地下鉄のプラットホームに立っていましたら、

見知らぬ若い女性が

つかつかと歩みよってきて、

私に話しかけてくるのです。

 

なんとなく赤面しているようすなので、

ひょっとして私に気でもあるのではないかと、

気色ばんだのですが……

 

「あのう、すいません」

「はい?」

「こんなこと、とつぜん言うのも、どうかと思うのですけど」

「なんでしょうか」

「破れててますよ!?」

「えーと、なにが?」

「ズボンの又のところが……」

 

そういわれて手をお尻に当てたら

ズボンの後ろがぱっかりと破れて開いているのです。

 

私は恥ずかしさで頭が真っ白になり、

穴があったら入りたい思いに駆られました。

 

そんな冗談のようなエピソードですが、

そのあと私は彼女の親切な忠告を

ほんとうに感謝しました。

 

女性にとって男性がズボンのお尻が

破れていることを指摘するなんて、

かなり勇気のいる行動だと思います。

 

見ないフリ、気づかなかったフリをして

立ち去ったからと言って、

彼女が困ることはひとつもありません。

 

でも彼女は勇気を出して、

恥ずかしながらも私に教えてくれたのです。

 

私は彼女の親切にこころから感謝をしました。

 

現代人は見ず知らずの人間と

コミュニケーションをとることに、

とても臆病になっています。

 

個人の意思を尊重するあまり、

その解決策を無関心のなかに

見出そうとする癖がついてしまったようです。

 

人間とのコミュニケーションを

避ける風潮があります。

 

そして親切をためらってしまう傾向にあります。

 

やさしいこころを持っていながら、

まわりに無関心を装っていたあなた。

 

もし親切ができる機会があったら

ためらうことなく実行に移しましょう。

 

一歩踏み出して、

そのやさしさを形にしてください。

 

親切の報酬は、

こころのぬくもりです。

 

親切を趣味にして、

気楽に実践できるあなたになってください。

 

まわりをポカポカと温かくすると同時に、

あなたのこころを豊かにしてくれます。

 

アダム徳永

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