★女性のこころとカラダを気で開く
日付: 2016年05月26日
海外を旅していると、
欧米人のカップルが
老齢になってもハグしたり
女性の肩を抱いて
エスコートするシーンをよく見かけます。
またビジネスの場でも
握手をするのが通例になっています。
彼らにとって肌を触れ合うことは、
とても自然なコミュニケーションなのです。
しかし日本人はそれを得意としません。
欧米に比べると人間同士に距離感があるのです。
これは本来、日本人が
気に対して敏感なセンサーを
持っているからだと私は考えています。
気とは人間が発する
エネルギーのことです。
日本語のなかには
この「気」という文字がつく
言葉が溢れています。
「気持ち」「気分」「気性」「やる気」「負けん気」……
など本当に多様です。
言葉の誕生にはその土地の自然が
深く関わりあっています。
四季があり、海・山・川の豊かな
自然に恵まれた日本は
気を感じやすい国なのでしょう。
自然神である八百万の神への崇拝もまた、
気に敏感な日本人ならではの感性です。
日本人は自然のなかから
感覚で何かを嗅ぎ取る能力に長けているのです。
その能力は対自然のみならず、
対人にも発揮されます。
特に日本人女性はそのセンサーが敏感なのです。
「あの人のことが生理的に苦手」
母や妻や娘や女友達の口から
こんなセリフを耳にしたことはありませんか?
彼女たちのいう生理的嫌悪感というのは、
頭ではなく気のセンサーが察知しているものです。
ところが一般的に男性は
女性に比べるとセンサーが鈍いため、
「生理的に苦手」という
彼女たちの言葉に共感できません。
そして
「女性は感情的だ!」
「すぐに好き・嫌いで判断する!」
と思い込んでしまうのです。
それは大いなる勘違いです。
気のセンサーのジャッジメントは、
感情でも理屈でもありません。
自分の気(エネルギー)と合わない
気を持った相手は受け入れられないのです。
つまりどんなに男性が自分を好きでも、
気が合わなければNOということなのです。
気が合うとは、
性格や趣味が合うことではなく、
お互いの持つエネルギーが
調和できるかどうかということなのです。
そしてセックスで喜びを感じるためには、
何よりこの調和が必要なのです。
明治以降、日本では近代化が進み、
男性たちは自然の暮らしから離れ、
産業構造に取り込まれていきました。
その過程で日本人男性の気のセンサーは
どんどん鈍くなっていきました。
しかしかつて日本の武士は、
相手と面と向かい合った瞬間に
勝敗がわかったといいます。
相手の気を敏感に感じる力を
持っていたからこそ、
「丹田を鍛える」「気力を鍛える」
ことが大切だったのです。
その資質はあなたにも
間違いなく受け継がれています。
ちなみに女性と向き合うとき、
どんな気を発したらいいのでしょうか。
「相手は誰でもいい。ただセックスがしたい!」
という思いも気です。
「やる気まんまん」も気ですから、
それも伝わってしまいます。
女性を感じさせるのは
テクニックの前に気が大切なのです。
彼女とよりよいセックスがしたいと思うなら、
彼女を尊敬し大切にいつくしむ
思いの気を持つことです。
その思いが女性のカラダと心を
柔らかく開いていくのです。
アダム徳永