モテるための第一歩は、
とにかくまず人に慣れることです。
このときの“人”とは、
なにも若い女性に限ったことではありません。
老若男女すべての人のことです。
自分の周りにいるすべての人と、
気軽に自然体で話ができるようになること。
この基本なくして、
モテる男性になることなどありえません。
武道でも自然体がもっとも
隙のない形といわれるように、
男女の仲も自然体が
一番うまくいくのです。
本当にモテる男性にみられる特徴は、
若い女性だけでなく、
どのような人に対しても
気軽に話しかけられるということです。
言い方は悪いかもしれませんが、
モテる男性は、みんな“人たらし”なのです。
本質が人たらしですから、
そんな男性がひとたびその気になれば、
いつでも“女ったらし”に
なれるというわけなのです。
実はこの法則は、
亡くなった父から学んだことです。
生前父は保険のセールスをしていました。
息子の私が言うのも気が引けますが、
それはもう優秀なセールスマンで、
毎年全国1位の表彰を受けていたほどです。
父が還暦を迎えリタイアしてからのこと。
父が通っているスポーツクラブに
誘われて一緒に行ったことがあります。
父と二人でジャグジーに浸かっていると、
「ススムちゃ~ん」と
父の名前を呼ぶ声があちこちから聞こえて、
気がつけば近所のおばさんたちで、
ジャグジー風呂は満員に。
セールスという仕事で培ったものなのか、
生まれついての人徳なのかは
定かではありませんが、
あっぱれな人たらしぶりに、
父の背中がとても大きくみえたことを
よく覚えています。
父の人たらしを思い知らされたのは、
父の葬儀の日でした。
その日は見知らぬ女性たちが、
何人もいるのです。
その女性たちが父の彼女だった
ということを知ったのは、
それからしばらく経ってからでした。
人たらしと女たらし。
大切なのは順番です。
人たらしという基本ができる前から、
いきなり女たらしを目指すから
なかなかその目標に辿りつけないのです。
最初の目標を、
人たらしに変えてみましょう。
誰とでも気楽に話ができるようになったら、
ほぼ目標は達成できます。
なぜならそんな男性、
女性のほうが放っておきませんから。
人たらしを目指して、
成長する努力を続けることは、
理想の女性と出会えるチャンスも
大きくしてくれるのです。
アダム徳永