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★女性を従属させる価値観が不幸を招く

日付: 2015年01月16日

のっけから皆さんに質問です。

 

しばし考えてみてください。

 

荒涼とした火星のようなところ。

 

見渡す限り褐色の地面が続きます。

 

海も山もなく

森も花畑もなく

魚も鳥も動物おらず

人は誰一人存在しない。

 

居るのはただ私一人だけ。

 

自分で命を断とうしても

また生き返る。

 

そして何千年と生き続ける。

 

もしあなたが

そのような状況にいたら

どうでしょうか。

 

花なら誰に見られなくても

ずっと咲き続けることができます。

 

しかし人間が

このような状況に置かれたら

発狂することでしょう。

 

地獄の極限です。

 

ここに人間の本質を

垣間見ることができます。

 

人間は自分以外の存在なくして

存在することができないのです。

 

自分以外の関係があるから

私は存在するのです。

 

 

さて人間関係はいつも課題です。

 

いまマスコミをにぎわす国際問題しかり。

 

会社での上司と部下との関係もしかり。

 

夫と妻との関係もしかり。

 

人間関係での悩みは尽きません。

 

しかしさまざまな人間関係を通じて

自分自身が形成されます。

 

自分に起こる経験を通して

自分自身がつくられていきます。

 

偉そうなことをのたまう私ですが、

私はいまも時々妻と喧嘩します。

 

腹を立て不愉快な数日を

過ごすことがあります。

 

実はこの不愉快さから逃れたくて

どうしてこのように私は腹を立てるのか

深く自分を内省しました。

 

そしてわかったことがあります。

おおげさにいえば悟りました。

 

実は私のこころの奥底に

『女性は男性に従順に従うもの』

という価値観が沈殿していて、

その価値観が

妻との喧嘩を招いていたのだということを。

 

私が学生のころ

母の炊事を手伝おうとしたとき

父から

「男は台所に立つな」と

叱られたことがあります。

 

女性が掃除洗濯するもの。

女性が食事をつくるもの。

女性は男性に従うもの。

 

人生を生きていく過程で

知らぬ間にそのような価値観が

刷り込まれてしまっていたのです。

 

妻は自立した女性です。

 

ですから妻を従属させようとする

私の価値観がそこで摩擦をもたらすのです。

 

その摩擦が妻への不満をもたらし

それが蓄積して爆発して怒りにかわり

喧嘩を招いていたのです。

 

要は私が悪いのです。

 

妻との関係を通して

自分を知る機会を得ました。

 

私はいま長年染み付いた価値観を

克服する努力をしています。

 

「妻だから夫に従順に従え」という考えから

「私があなたに従う」という考えに

 

「家事は妻がするもの」という考えから

「できることは私がする」という考えに

意識的に変えるようにしています。

 

するとどうでしょう。

 

こころが平安なのです。

 

妻への不満が起こりません。

 

かつてしたことのなかった炊事、

今は私が率先してご飯を炊いたり

味噌汁をつくったりしています。

 

人間変われば変わるものですね。

 

60歳にしてようやく辿り着いたこの境地。

 

しかしいつまた昔の自分に

戻るかしれません。

 

当分は意識して自分のこころを

監視する必要があります。

 

自己の成長に努力することは

最高の自己愛です。

 

自分を愛せるものが

他を愛せることができるのです。

 

男女の愛を説いている私が

まだまだこんなレベルです。

 

かえって皆さんのほうが

立派かも知れませんね。

 

ちなみに「めおと」は

漢字で「夫婦」と書きます。

 

しかし戦前は

「めおと」を「妻夫」「女夫」と

書きました。

 

男性は妻や女性に仕えることが

うまくいく秘訣であることを

昔の人は知っていたのかも知れませんね。

 

皆さんお互い愛し愛されるために

生きましょうね。

 

アダム徳永

 

 

 

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